ソーシャルメディア(SNS) 企業のビジネス活用のポイント 目的と体制と成果検証、そして企業としての戦略や取り組み姿勢が重要

ソーシャルメディア(SNS) 企業のビジネス活用のポイント 目的と体制と成果検証、そして企業としての戦略や取り組み姿勢が重要

このページ内の目次

20111224sns

今年も残りわずかとなりました。

私の今年の活動を振り返ると、個別企業様のIT戦略策定や社員研修の講師、支援団体様主催のセミナーや研修講師などをさせて頂きました。

特に、クラウドやタブレット、そしてソーシャルネットワーキングサービス(SNS)に関係する依頼が急に増えました。

周りを見ても、Facebook、Twitter、Google+、mixiなどのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)に関するセミナーや開設コンサルティングなど、頻繁に開催され、多くの参加者があります。

中には、「ソーシャルメディアを活用すれば売り上げが上がる」といった、安易な期待を誇張するものも見受けられます。

それだけ、ソーシャルメディアという「新たな手段」が注目されているということであり、無償に近いツールが簡単に使えるようになったということは、特に経営資源が限られた中小企業の方々にとってはチャンスでもあります。

私も、SNSのビジネス活用に関するセミナー講師依頼や個別の相談を多く受けますが、
皆さん、SNSを開設すれば、

  • ・お客様に広く情報を発信することができ、
  • ・自社や商品を知ってもらい、
  • ・結果的に売上が拡大する。

特に、Facebookなどの実名で友人と繋がるサービスは、情報の信頼性が高く、友人の友人へ伝播するので有効である。

といった期待が大きいのを感じます。
実際に効果が出ている企業もあることも事実です。

そこで、私がセミナーなどでお話ししている概要を整理します。
なお内容に関しては、大規模と中小規模の企業、業種や業態では違いますし、企業としての活用方針によっても異なりますので、その点を考慮してください。

「企業のSNS活用」に関する基本的な考え

企業がSNSをビジネスとして活用する」ことに関し、私の基本的な考えは以下の通りです。
そもそも、自社の商品やサービス、さらに企業自身の取り組みがお客様の共感を得ない限り、いくらSNSなどで情報を発信しても、ブランド構築に結び付くわけはありません。

  • ・SNSを戦略的に活用していけば、自社ブランドの構築に大いに役立つものとなりますが、SNSはお客様とのコミュニケーションの一つの手段です。
  • ・広告と広報は違います。
    SNSは広告のために活用するというよりも、広報の一環です。
  • ・発信する情報、問い合せやクレームへの対応、注文後や納品後の対応に至るまで、その根底にある「企業としての戦略や取り組み姿勢」が問われます。

SNSのビジネス活用ポイント

そこで、企業がSNSをビジネスに活用する際のポイントは、以下の通りと考えています。

1.活用の目的を明確にする。

2.運営体制を整備する。トップから関係部門までの全社レベルで協力する。
 複数の社員が活用する場合は、ガイドライン策定や活用意識を徹底する。

3.成果を検証し、適時改善する。

次回以降では、各ポイントについて概要を整理します。

参考

社団法人 日本パブリックリレーションズ協会 ホームページから一部引

パブリックリレーションズ(Public Relations)とは、組織とその組織を取り巻く人間(個人・集団・社会)との望ましい関係をつくり出すための考え方および行動のあり方である。


Effective Public Relations日本語訳書『体系パブリック・リレーションズ』引用
1952年の初版から2008年に10版、米国でPRのバイブル

パブリック・リレーションズとは、組織体とその存続を左右するパブリックとの間に、相互に利益をもたらす関係性を構築し、維持をするマネジメント機能である。


当サイト記事

2010. 4.18 ITで「広告」を効果的にできるか?

2010. 2.28 ITで「マーケティング形態」は変わるのか?

ITのインパクト

 ≫ ソーシャルネットワーキングサービス(SNS) 企業のビジネス活用ポイント

   ≫ 基本的な考え

   ≫ ポイント1.活用の目的を明確にする

   ≫ ポイント2.運営体制を整備する

   ≫ ポイント3.成果を検証し、適時改善する

トップに戻る

関連記事

前へ

書籍 訣別 大前研一の新・国家戦略論

次へ

ソーシャルメディア(SNS) 企業のビジネス活用のポイント 活用の目的を明確にする

Page Top